Vision

間伐と植樹生物種の保存
Report Shop Message About ryugon
Report間伐と植樹

2023.05.31

間伐材からアロマ作り

ryugonの森から誕生したアロマオイル

杉の間伐材からアロマを作る。私にとって間伐した材の再生利用は、意義深いものでした。最初は、森林保護の一環として間伐を計画していましたが、間伐された材をどのように処分するか課題でもありました。ある時近隣の事業者さんで杉や檜などからアロマを抽出されているお話を聞き、間伐資源の再利用や、森林の健康を維持しながら、持続可能な方法でアロマを生み出すことを試みました。

枝葉の量で香りの変化に期待

間伐された枝を選別し、比較的大きさや痛みの少ないものを選びます。葉っぱや枝の比率で抽出できるエッセンスの特性が異なるようですが、今回は秋に間伐して2日ほど経った枝を集め、比較的枝部分を多く取りいてれいます。さまざまなな香りが楽しめる多様性も、アロマオイルを作る楽しみが広がります。

自然に魅了された職人

今回アロマオイル作りにご協力いただいたのは、群馬県みなかみ町にあるLiccaさんです。Liccaを経営している長壁さんはIターンでみなかみ町へ移住し、アロマオイルの製造・販売をされています。現在は杉や檜、クロモジなど、さまざまな木々をからアロマオイルらを抽出されており、ご自身のお店や都内百貨店での販売を展開されています。今回はryugonの森から間伐した杉の枝を約200キロ持ち込みました。長壁さんも荒れ果てた森林の間伐材や芝刈りで排出される木々を使いアロマオイルの販売を行っていますが、こうした間伐材や林の手入れで刈る植物を再利用してアロマを抽出しています。licca (群馬県みなかみ町)https://www.licca-from-minakami.com

手作りだから伝わる思い

今回は200キロの杉からわずか400cc。完成したアロマを試す瞬間は、喜びと満足感で一杯でした。杉から生まれた香りは、驚くほど爽やかで自然の豊かさを感じるものでした。木の本来の特徴が生き生きと表現され、心地よい香りが心と体を包み込む感覚を与えてくれます。

オイルは蒸留式で抽出していますが、抽出は簡単ではありません。時間をかけて蒸留される濃縮液からほんのわずか数ミリのオイルを取り出し、何度も繰り返します。一般的なアロマ抽出の多くは機械化されていますが、長壁さんは全て手作業。じっと火を見つめながら火加減を調整し、精油にベストな状態を見極めています。手作りの思いが詰まったオイルは、自然の素晴らしさと資源の大切さに対する感謝が深まるばかりです。

自然資源の有効利用と継続可能な森づくりを目指して

間伐材からアロマを作ることは、単なる製品作り以上の意味を持っていました。私たちが環境に貢献し、森林の美しさと資源の有効活用を実現するための一歩。この思いを胸に、私たちは持続可能な未来に向けて、さらなる創造と探求を続けていきたいと思います。「ryugonの森プロジェクト」はこれからも進んで行きます。

アロマオイル」は、ryugonのショップで販売しています。

ryugonの森 アロマオイル 3ml
100%天然精油
学名 :Cyptomeria Japonica
抽出部位:枝葉
抽出方法:水蒸気蒸留法
原産国 :日本
容量  :3ml
価格 :1650円(税込)
売上の一部は、プロジェクトの活動資金として使わせていただきます。ryugonの森プロジェクトでは、今後も、森の資源を活かした製品を開発していきますので、お楽しみに。

Related関連記事